今回はバタフライテーブルのDIYのご紹介です。
私の妻の実家に大きなテーブルがあるのですが、我々親子三人が遊びに行くとさすがに手狭になってしまいます。
そこでお義母さんからリクエストもありバタフライテーブルをDIYすることにしました!
既存テーブルにバタフライテーブルを追加したい方の参考になればと思います。
バタフライテーブルDIY~コンセプト~
まずはどんな風にバタフライテーブルを作るかを頭の中で色々考えました。
- どんな方式でバタフライテーブルを作るか?
- 天板の厚みはどうするか?
- 変えたり戻したりしやすくするには?
- 普段の生活で支障はないか?
1.どんな方式でバタフライテーブルを作るか?
バタフライテーブルといっても、色んな方式があります。
例えば
では妻の実家のテーブルはどんな方式だったらできるか?
スライド式に伸ばす方法(例の画像1)
⇒天板の下に収納スペースがないので却下!
跳ね上げ式の天板に、下にL字の支えで固定する方法。(例の画像2)
⇒足と天板の端面に距離があるため、L字の支えを取り付けられないので却下!
天板跳ね上げ式
⇒天板を支えるのは、板をそえる方法だったらいけそうです!今回はこちらを採用!
2.天板の厚みはどうするか?
天板の厚みは既存のテーブルと合わせて段差を極力なくすようにしました。
ホームセンターにある板を組み合わせて、既存の板厚となるべく合わせます。
3.変えたり戻したりしやすくするには?
使用頻度が少ないですが、複雑に作ると面倒くさいと思って使ってくれなくなるかもしれません。
なるべくシンプルかつ丈夫で使いやすいように、跳ね上げ式の下支えの板は、ボルト留めをするようにしました。
さらに下支えの板は普段は邪魔にならないよう、バタフライテーブルに同じボルトで固定できるようにします。
4.普段の生活で支障はないか?
バタフライテーブルがブラブラしていると危ないです
ここ結構重要でした。
今回のバタフライテーブルは跳ね上げ式にしたので、普段は蝶番で繋がっているだけでブラブラしています。
誰かがぶつかったときにバタフライテーブルがぶらぶらと揺れていると、安全性に問題がありそうです。例えば飼っている犬が頭をぶつけたりするかもしれません。
そこで蝶番をダンパーヒンジにすることで、天板にぶつかっても揺れないようにしました。
天板自体が結構重いので、このポイントは重視しました。
バタフライテーブルDIY 手順をご紹介!
コンセプトを基にバタフライテーブルの自作手順をご紹介します!
バタフライテーブルDIY 必要な材料と工具
<材料>
- 杉板 900×300×18mm 2枚
- シナベニア 900×300×5.5mm 1枚
- 下支え木材 500×50×20mm 2枚
- M6×40mm 六角ボルト 6本
- ハンドル 6個
- 鬼目ナット M6 10個
- ダンパーヒンジ 2個
- つや出しニス
下支えの木材はウッドデッキの端材を使いましたが、ある程度強度があればホワイトウッドとかでも大丈夫だと思います。
<工具>
- 木工用ボンド
- 刷毛
- インパクトドライバー
- ノコギリ
- 木工用ドリル Φ6
- 木工用ドリル Φ9
- クランプ
- 紙ヤスリ#240#400#800
バタフライテーブルDIY【1】採寸
まずは採寸です。
厚みや幅、下支えの木の位置などを決める上で必要な情報をメモします。
そこで今回は、幅900mm 長さ300mm 厚さ41mmにすることに決定!
バタフライテーブルDIY【2】材料調達
材料調達は木材はホームセンター、ボルトや鬼目ナットなどの小物類はネット通販を利用しました。
天板の材料としては、杉板をチョイス。厚さ41mmの板はさすがにないので、厚み18mmの杉板2枚と厚み5.5mmシナベニアで18×2+5.5=41.5mmにしました。
バタフライテーブルDIY【3】接着
まずは初めに行ったのは接着です。板同士をボンドでくっつけます。
全面に木工用ボンドを塗って貼り付けます。貼り合わせた時に1cmほど前後左右にグリグリ動かして全体に馴染ませると、より接着強度が増します。
はみ出たボンドは拭き取り。
クランプをして1日置きます。同じ要領で3枚の板を接着。
バタフライテーブルDIY【4】塗装
接着が終わったら塗装です。
杉板そのままでもいいですが、ダイニングテーブルなので水に対して強くしたい&既存のテーブルが艶有りなので、合わせることにしました。
使用したのはツヤ出しニス。このニスをひたすらに重ね塗りをしていきます。
接着した天板をまずヤスリがけ。
120番で粗削りをしたあとに、400番で滑らかにします。削った後の粉をきれいに拭きとったら、丁寧に前面に塗装していきます。
全体に塗れたら6時間程度乾燥させます。
ある程度乾いたら、また120番⇒400番の順に紙やすりで表面を整えます。
6~7回繰り返し、艶出しニスが十分な厚みになったら、最後に天板を800番以上の紙やすりで仕上げを行います。
杉の木目がきれいに出て、たった2000円の天板が高級1枚板の様な仕上がりです!ちょっと言い過ぎました。
奥さんの実家の両親からはかなり好評頂きました!
ホームセンターの杉板でも十分満足な天板は作れます!
バタフライテーブルDIY【5】取り付け
いよいよ取り付けです。
下支え板の取り付け
一番最初は、下支えの板を既存のテーブルに取り付けます。
2枚の下支え板にそれぞれ2箇所穴を開けます。クランプで固定して下支え板と天板をΦ6の穴を同時に開けます。
既存のテーブルは、さらにΦ9mmに穴を広げ、M6鬼目ナットを取り付けられるようにしておきます。
既存のテーブルの鬼目ナットを入れる穴はできるだけまっすぐにあけます。ここでまっすぐ開けないと、ボルトが締められない可能性があるので、きちんとまっすぐに開けます。
ドリルガイドを使用するときれいに開けられるのでおすすめです。
鬼目ナットを取り付ける位置は、延長テーブルの近くに1か所と、下支え板の端部近くにもう1か所取り付けておくと安心です。
M6の鬼目ナットを6角レンチで取り付けたら、一度下支えの板を既存テーブルに取り付けます。
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バタフライテーブルの取り付け
次に、下支えの板バタフライテーブルを置きます。ここで天板に多少重たいものを置いても下支えの板がたわまないかを確かめます。
ちょっと頼りない場合は、下支えの板がもう少し強度の高いものを選ぶ・厚みを増やす・下支えの板の数を増やせば問題なさそうです。
続いては蝶番(ダンバーヒンジ)の取り付け。下支えの板があるので簡単に作業ができます。
蝶番の取り付け位置は下支えの板より内側にし、下支えの板の収納時の動きに邪魔にならないようにしました。
これで、開いて延長テーブルを使うときのポジションは完成です。
下支え板の収納
続いて、使用後にテーブルを下した後を、下支えの板をどうするか?これは、下支えの板をバタフライテーブルに収納してしまいます。
下支えの板を既存テーブル側の2つのボルトを外して、ぐるっと回転させてあげたら、バタフライテーブルに収まる位置にクランプなどで固定します
下支えの板にはテーブルとの固定穴が開いているので、その穴を利用してバタフライテーブルに穴を開けて、鬼目ナットを取り付けます。
こうすることで、下支えの板をバタフライテーブルに固定&収納することができちゃいました!
我ながらナイスアイデアです!!
完成!
既存テーブルでもアイデア次第でバタフライテーブルは作れちゃう
最初に作りたいと言われた時は、頭の中で色々な作り方を考えてみたのですが、なかなかしっくりくるものがなく結構悩みました。
既存のテーブルに色々と取り付けて、穴を開けるのも嫌だったので、加工はなるべく最小限にと思って今回の形になりました。
今回は大成功でした!既存のテーブルでもアイデア次第ではバタフライテーブルは作れちゃいます。
バタフライテーブルを作る時に参考にしてみてくださいね!