私の妻の実家でシュナウザーを飼っているのですが、前にも飼っていたシュナウザーのフードスタンドが小さいらしくちょっと食べづらそう・・・
かなり年期も入ってボロボロになっていたので、いっちょ作ってみるか!ということで、機能性とデザインを兼ね備えたフードスタンドを作ってみました!
【設計編】フードスタンドの作り方
フードスタンドの作り方【設計編】をご紹介していきます。
コンセプト
まずはフードスタンドのコンセプトをご紹介します。
コンセプトは
- 食べやすい高さと角度
- ちょっとかわいいデザイン
の2つを挙げました。
食べやすい高さと角度
機能面で一番重要だったのが、食べやすい高さと角度です。
妻の実家が以前もシュナウザーを飼っていたのですが、今のシュナウザーより体が一回り小さかったため、小さいフードスタンドでも大丈夫でした。
しかし新しく家に来たシュナウザーにはだいぶ小さく食べづらそうにしているのを家族みんなが気にしていました。
そこでDIYerの私が立ち上がったのです!(と偉そうにいってみます。)
どのくらいの高さがいいかなー?とドックフードの入ったボウルを持って高さを見ていたところ、飼い犬がおもむろにやってきてボウルの中のドックフードを食べ始めました。
グッドタイミング!
その時の高さを測って「20cm」がちょうど頭を下げずに食べられる高さということが分かったので、この高さで作ります。
角度は市販のサイトの角度を参考に20度に設定しています。
ちょっとかわいいデザイン
自分で作る以上何かしら付加価値を設けたい。
市販のものでは、価格・デザイン・機能を兼ね備えるものを探すのはかなり難しいです。
価格と機能はなんとかなる、じゃあ最後はデザイン。
ネットで色々見て、骨の形をしたフードスタンドならカワイイし自分でもできそうだと思いチャレンジすることにしました。
材料の大きさや使っているボウルの大きさなどを考えながら、作ったのがこちらのデザインです!
なかなかうまくできましたよ~。あとはこれを再現できるように加工していくだけです。
材料と工具
【工具】
インパクトドライバー
丸ノコ
自在錐
引き廻しノコギリ
インパクトドライバー用マジックパッド
マジックパッド用マジックペーパー
埋木錐(あると便利)
【組立編】フードスタンドの作り方
それではフードスタンドの作り方をご紹介します。
寸法と木取り図
寸法と木取り図はこちらです。
まずは天板を作ろう
まずは天板を作ります。
骨のデザインの寸法は以下の通りです。
骨の形の寸法図を参考にデザインを書きます。
次にデザインを描いた天板を切り出したら、骨の丸い形状をざっくり引廻しのこぎりで切っていきます。
線にぴったりと合わなくてもOKです。
細かいところはやすりで削るのですが、ここで便利なのがインパクトドライバーに取り付けられる「ディスクやすり」
サンダーやディスクグラインダーを購入しなくてもインパクトドライバーがあれば、立派なグラインダーになります。
骨の形になったら、続いてはボウルの穴をくりぬきます。
ボウルの穴は「自在錐」で開けます。160㎜の穴を開けるので大きめの自在錐を使用しています。
小さい自在錐でも真ん中のバーがあとから購入可能なのでチェックしてみてくださいね。
自在錐で注意しなければならないのは、バーの回転範囲に手を持ってこないことです。
ものすごいスピードで回転するので、ちょっとでも手が当たると大怪我になるので回転させるときは慎重に!
自在錐の使い方については別記事でご説明しますね。
穴をあけたら、周りを紙やすりなどでなめらかにしたら天板の完成です。
サイドの板にドリルで肉球を作る
続いてはサイド板を作ります。
サイドの板は角度20に設定し切り出していきます。
手ノコで切る場合はそのまま切ってOKです。
丸ノコで切る場合のガイドはYoutuber「カミヤ先生」のこちらの動画で作っているガイドがめちゃくちゃ便利です。
ひとつもっておくと大活躍してくれますよ。
サイドの板を切り出したら・・・ちょっとデザインを思いつきました!
サイドの板には肉球のマークを入れてみます。
φ20のドリル(埋木錐で代用)とφ12のドリルで穴をあけて、
引廻しノコギリで穴を繋げたら・・・できました!!
思った以上にいい感じです。
天板が割れないように補強
サイドの板と天板をコーススレッドで取り付けたら、次に補強の板を取り付けます。
このままではもし落とした場合に天板の弱いところから割れてしまいます。(かくいう私途中で落として割ってしまい、めちゃくちゃ凹みました・・・)
補強に横長の板を前後に取り付けます。
この時にコーススレッド同士が干渉することがあるので、取り付ける前にコーススレッドがどの位置にあるか想定しながら打ち込むと良いですよ。
蜜蝋ワックスで濃淡&ツヤ出し
今回アカシア集成材の塗装済みの木材を使用しましたが、切り出してしまうと断面が元々のグレーっぽい色になってしまいます。
そこで蜜蝋ワックスを塗り込むと、濃淡のコントラストがはっきり出るようになります。
これは芯材の方が密度が濃く、空気層がほどんどないためワックスが染み込みやすいという特色を活かした方法です。
ウッドデッキで使用されるハードウッドも同じような特徴があります。
また、ワックスを塗り込むことでちょっとした防水にもなるので一石二鳥です。
余った端材でアルファベット文字を作ったよ
前面に補強材があるのでネームプレートにちょうど良いです。
端材で名前を作ることにしました。フォントを探してデザインし、引廻し鋸とやすりを使って4文字のアルファベットを切り出しました。
最後に色を塗って木工用ボンドで取り付けたら、完成です!
我ながらいい出来!
あとはご飯を食べてくれるかが心配ですが・・・
DIYの可能性は無限大!
今回は犬のためのフードスタンドを作りました。
機能・デザイン・価格なども含めてかなり満足のいく出来です!
こうやってDIYをやっていると、機能・デザイン・価格をすべて自分でコントロールできるので、妥協しなくてもよくなります。
工具や技術さえあれば、DIYの可能性は無限大です!
みなさんもぜひ色々DIYにチャレンジしてみてくださいね。
では、楽しいDIYライフを!
今回使用した工具は以下です。