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DIYを始めよう!ビスの種類と選び方|MIC DIY BLOG
DIY基礎知識

DIYを始めよう!ビスの種類と選び方

DIY初心者『DIYで本棚作りたいな。材料はパイン集成材で、色はブラウンでいっか』

~ホームセンタにて~

DIY初心者『木材と塗料はゲット。あとはネジを・・・、うわっ!ものすごい種類!木ネジ?細ビス?コーススレッド?タッピング?色も違うし一体どれを選べば良いの??』

木材と塗料はパッと思いつくのであらかじめ考えていきますが、ネジとなるとホームセンターで適当に決めよう。と思っている方いませんか?

そう私もその一人でした。しかも材質もステンレス?クロムメッキ?多すぎてわかりません。

そんな疑問に答えます。
ここではネジの種類と役割を説明します。

ネジの種類

厳密に分けると木工用と金属用のネジがあります。ただ、金属用は木工用の代わりが利くので、木材加工の場合は大体のネジを使えます。

木工用:木ネジ/コーススレッド/細ビス
金属用:タッピング

それではひとつずつ説明していく前に、ネジの各部の名称についても簡単にお話しておきます。

ネジ頭:ドライバーで締め付ける十字穴が開いた部分のことです。
ネジ山:ネジの象徴、螺旋形状の所を指します。ネジ山高さは螺旋形状の高さを言います。
ピッチ:ネジ山の間隔のことです。これが大きいと締結力が高いです。
呼び長さ:ネジの長さですね。お店で売っているネジの表記の3.8×「51」 ←この部分のことです。
呼び径:ネジの太さですね。お店で売っているネジの表記の「3.8」×51 ←この部分のことです。

コーススレッド

『これさえあれば大体OK』

別名:粗目造作ビス。DIYといえばコーススレッドです。というかDIYのサイトではコーススレッドのことしか書いてないところもある位定番のネジ。

木ネジと比べ、ネジ山が高くピッチが大きいことから締結力が非常に強く、釘の5倍の締結力をもつとも言われています。また焼入れがされており硬いことから、インパクトドライバーなどの電動工具でもネジ頭を潰すことがありません。

コーススレッドの詳細についてはこちらの記事を参照ください。

木ネジ

『木のためのネジ』

木工用に作られており最も一般的なネジです。形状は写真のようにネジ先端から全長の2/3がネジを切られており、残り1/3がネジ山と同じくらいの太さの円筒形状になっています。

ネジ頭から1/3をネジを切っていないので、木材をしっかり挟み込むことができ、さらに太い円筒部で挟み込む木材が多少痩せてしまってもがたつきを抑えることもできます。

太さや長さや材質の種類は他のネジに比べると圧倒的に多いです。特に小物のビスは、強度も必要ないため木ネジで十分な場合が多いです。

細ビス

『薄い木材に最適』

別名:スリムビス、スリムスレッド。

コーススレッドと比べてネジ山が細く作られています。ピッチも小さいため締結力や強度に劣りますが、薄い材料でも木割れがしにくいのが特徴です。

タッピング

『鉄板のネジ締めに』

主に金属用に使われます。タッピングはネジを切るタップ(tap)から来ており、ネジを切りながら締結していくため、その名が付いています。

元々ある穴にネジを切っていくため下穴加工が必須です。

あまり神経質で無い方はタッピングでも十分使えます。ただし、何度も力が掛かるところ(例:椅子のネジ)に使用すると徐々に緩んで来るので、注意が必要です。

ネジの材質

ネジの商品棚を見てみると、青や銀色、金色など様々な色のものがありますよね?
少しずつ機能が異なりますが、主に屋外用と屋内用と装飾用です。
ホームセンターで手に入るネジの材質を書きました。

屋外用

ステンレス

キッチンのシンクに使われているのもステンレスって言いますよね?
Stain(汚れ) less(無し)の文字通り非常に汚れにくく錆びにくい性質があります。
色はつや無しの銀色。材質自体は非常に硬く丈夫なので、屋外で使用する場合や、大きな荷重のかかる箇所には、ステンレスを選びましょう。
デメリットは価格。他のネジと比べ2~3倍位します。

屋内用

クロメートメッキ

薄い緑と金色を混ぜたような色をしています。
強度や耐食性などは屋内で使用する分には十分な性能です。
少し黄色かかっているので木に使用してもあまり目立ちません。

ユニクロメッキ

光沢のためのメッキが施されたネジです。色は青味がかっていて光沢があります。
錆びには弱く、水がかかる箇所や湿度が高い場所では使用を控えた方が良さそうです。

装飾用

真鍮

色は金色で、アンティーク家具などでも使用されているネジです。
主に装飾用で錆びには強いですが、柔らかいので取り扱いに注意です。
ネジ頭が潰れやすいので、硬い材料やインパクトドライバーでの使用は控えましょう。

他にも黒やブラウンのネジがありますが、メッキで色を付けているので傷がつくと下地の色が出てきてしまいます。装飾用のビスは傷をつけない様に手回しのドライバーを使ったり、電動ドライバーをゆっくり回して締めるなどした方が良いでしょう。

ネジ頭の形

ネジの頭の形は主に3つあります。

皿頭

ネジ頭が円錐形状をしていて、十字部が平らになっています。締め付ける木材を円錐形状に削り込むとネジ頭が出張らない様にできます。シールを貼ればビスを隠すことも出来ますので、木工ではほとんどこの形状でOKです。

なべ頭

締め付けた時にねじ頭が出張るタイプの頭の形です。ネジ頭が出てしまっても大丈夫な所で使う方がよいと思います。

トラス

ネジ頭が平べったく大きいのが特徴です。ネジ頭と締め付けるビスの面積が大きいので締結力が大きいです。

ビスが大きく目立ち、装飾にも向いていますのでたくさん打ち過ぎると逆にかっこ悪くなってしまうので、どこにどのくらいのバランスで打つのかを決めておいた方が良いでしょう。

まとめ

ネジにも色々な種類がありますが、上で説明したポイントを覚えておけば、自分が作りたいものに対してどんなネジを使用すれば良いのかがわかると思います。

基本的にコーススレッド/ステンレス/皿頭ネジがあれば大体の場合はOKです。

そこから、薄い板なのか?屋内使用なのか?ビスは出張ってても良いのか?と引き算で考えていくとわかりやすいと思います。構想の段階からネジのことも考えて失敗のないDIYライフを楽しみましょう!

ABOUT ME
MIC
中古住宅購入によりDIYにハマる。ウッドデッキをはじめ、家具や小物おもちゃなどを作った記録を綴っています。他に第2種電気工事士独学ブログ子育てブログを運営。webライターとしても活動中(ハピキャン