第2種電気工事士の技能試験って難しいですよね。
複線図を描いて、そこから慣れないケーブルむきやリングスリーブの圧着など、初めての作業ばかりです。
だんだんとやっていく内に慣れてくるのですが、40分という短い時間に正確に作成しなければならないので、緊張してミスをすることもあると思います。
そこでこの記事では、技能試験の練習をする際のコツを伝授いたします。
一度決まりを作ってしまえば、後は作業だけです。時短テクニックについては別途ご説明しますね。
Contents
技能試験について
技能試験は制限時間40分以内に指定された問題を1問作成します。
技能試験の問題はあらかじめ13問用意されており、本番はその中から1問が出題されます。
つまり13問の何が来ても作れるように練習しておく必要があります。
しかし、ただ作ればいいわけではなく、正確に作らなければなりません。
電気工事をする以上欠陥は許されません!もし失敗してショートや漏電などが発生すると火事など人命に関わる事態になります。
そのため欠陥については一発不合格になります。
※2018年から厳しくなっています。
・未完成、配線間違い ←これは当然ですよね・・・
・芯線が見えるほどの傷がある
・リングスリーブの圧着サイズ間違い
・リングスリーブから芯線が10㎜以上はみ出たもの、又は出ていないもの
・スイッチの接続部から芯線が見えているもの などなど
色々と欠陥となる行為は様々あります。人命に関わる作業ですので仕方がないです。
電気工事士試験センターのHPに判断基準が載っていますので参考に。
技能試験の作成手順
極力技能試験本番と同様の状態で練習するといいですね。
広い自宅の机で慣れてしまうと、狭い本番で作業効率が落ちてしまうので、できる限り本番を再現して練習しましょう。
まずは準備から始めていきます!
準備
会場の机は非常に狭い場所もあるので、それを想定したサイズで練習します。狭い所だと高校の机程度(幅60×奥行45)なので非常に狭いです。
私の場合ランチョンマット2枚分を敷いて作業していました。机が傷つかないし便利ですよ。
実践
自分のやり方があると思いますが私のオススメをご紹介すると
①複線図を描く
②複線図通りに器具を配置する
③ケーブルを所定の長さにカットして、②に配置する
④器具類同士を取り付ける(例:スイッチとスイッチプレート)
⑤被覆を剥いたケーブルからそれぞれの器具に接続していく
⑥ケーブル同士を接続していく
以上の順番で作成するとスムーズですよ。簡単に中を説明しましょう。
①複線図を描く
これは特に説明不要ですね。とにかく早く複線図を描くことを意識しましょう。
フリクションの3色ボールペンを利用すると便利です。
②複線図通りに器具を配置する
複線図の通りにランプレセプタクルやスイッチ、端子台などを配置してください。机に置くだけです。
③ケーブルを所定の長さでカットして②に配置する
VVFケーブルなどを問題で指定された長さを測り、カットしていきます。この時両端の被覆を剥く長さ100㎜を軽く折り曲げておくと、接続のイメージがついてわかりやすいです。
注意点はケーブルの長さを間違えない様に!ケーブルは足りなくなっても支給してくれません。
意外とここがコツですね、まず完成形をイメージしやすいように配置する。
私が初めて練習した時は、ケーブルを所定の長さに切って適当に置いていたので「あれ?このケーブルどこに繋げるんだっけ?」と2度手間に・・・
④器具同士を取り付ける
スイッチとスイッチプレート、アウトレットBOXと金属管やゴムブッシングなどはこのタイミングで取り付けてしまいましょう。
⑤被覆を剥いたケーブルからそれぞれの器具に接続していく
ここで、ケーブルの被覆を剥いたものから器具に差していきます。接続する器具によって被覆を剥く量が違うので、剥いたらすぐに器具に取り付けましょう。
一度置くと、どれに繋げるものか忘れやすいですので注意です。器具にケーブルを接続したものを複線図の配置におきます。
⑥ケーブル同士を接続していく
リングスリーブか差し込みコネクタに合わせて剥いてから接続していきましょう。
本数が多いリングスリーブの圧着はハミ出しや線噛みに注意が必要です。
この型を覚えてしまうと、とても楽になりますよ。
まとめ
技能試験の作成手順のコツを説明しました。
一度自分なりの作成手順の型を作ってしまえば、どの問題でも対応が出来るようになります。
慣れてくると、大体20分で作れるようになりますよ。
とにかく数をこなして、慣れていきましょう!
⇛第2種電気工事士 技能試験の時短テクニックをご紹介!
⇛第2種電気工事士 技能試験Youtube動画まとめ