日本でおもちゃ屋さんといえば、昔はデパートや商店街の個人経営のおもちゃ屋さんでしたが、Amazonや楽天、ヨドバシカメラなどのネット通販サイトの価格競争に敗北して、どんどん閉店に追い込まれました。
そんな中で実店舗のおもちゃやさんで残っているのが「トイザらス」
あれだけ価格の安いAmazonにどうして対抗してここまで対応できるのか?
実はAmazonなどにはない魅力的な商品も多いことがわかりました。
トイザらス侮れません!
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アメリカ本社のトイザらスは経営破綻
元々トイザらスは本社はアメリカにあり、アメリカではおもちゃ屋さんの代名詞の存在。
しかし近年のネット通販事業でAmazonに太刀打ちできず、売上を落としていきついに2018年3月15日に経営破綻に追い込まれました。
アメリカ全土にあった735店舗はすべて閉鎖されています。
なぜ日本では人気なのか
トイザらスの破綻は近年のAmazonの勢いを良く表している出来事ですよね。
日本のトイザらスは大丈夫なのか?という疑問が湧きますが、まず日本トイザらス株式会社はフランチャイズ契約を交わしているだけで全くの別会社なので、日本には影響がありません。
街中でも普通に営業してますからね。
しかし!色々不思議なことがありませんか?
・日本にはAmazonの影響はないの?
・日本のトイザらスはなぜ人気なの?
・どういう戦略なの?
こういった疑問に対して考察しました。
ECサイトが使いやすい
実店舗だけではなく、自社サイトで通販を行っています。
トイザらスのEC事業は年々売上を伸ばしており、ネット通販でも好調であることが伺えます。
その理由はサイトの使いやすさです。
カテゴリーは男の子/女の子/知育玩具などわかりやすいです。
そして自分の購入履歴から他の商品をすすめてくれます。
さらに週間アクセス/売上のTOP10や
対象年齢も細かく分かれており、自分の子どもに会ったものを選択しやすい作りになっています。
Amazonと違い送料は5000円以上無料ではあるものの、ユーザビリティはとても良いです!
ショッピングモール文化が強い日本
トイザらスは単独店舗も多いですが、ショッピングモールに入っていることが多いです。
トイザらスを目的に行くのではなく、他の買物と一緒に行くということになるので、大人の財布の紐も緩んでいます。
昔でいうデパートのような感覚ですね。
アメリカのように広大な1店舗がバーン!!と大きいあると、目的がそこしかなくなってしまうので、ネットで事足りるおもちゃであればわざわざ足を運ぶことが少なくなってしまいます。
土地が狭く1極集中型の日本のように色々なお店を隣接させることで、ついでに寄ってもらい集客をおこなうのは日本独自のスタイルといえます。
Amazonにはない魅力「手にとって見れる」
トイザらスにはAmazonにない魅力があります。それが「手にとって見れる」ということです。
子どものおもちゃ選びは難しいです!
これがいいかな?と思って買ってあげても結局ほとんど遊んでくれなかった。
口コミで買ったものの、ウチの子には合わないみたい・・・という経験ありませんか?
これを解決するのはやっぱり実際に触って遊んでみるということです。
トイザらスには色々触って遊べるスペースが非常に多いので、子どもたちが無我夢中で遊んでいます。
また子どもの年齢によってブースも分かれており、目的の場所もわかりやすいです。
そして色々見ていく内に、いままで見たことのないおもちゃと出会うこともできます。
AmazonのようなECサイトは買いたいものを決めてから探しに行きますが、トイザらスはおもちゃを発見して購入するという選び方なので失敗が少ないのです。
さらにここがトイザらスのスゴイところ
店内で遊んだ商品を「ネットでその場で購入できる」点です。
店内に端末機があり、その場でECサイトにアクセスし購入手続きが可能です。
つまり店内商品を「ショールーム化」しているのです。
5000円以上であれば送料が無料なので大きいおもちゃで持って変えることができない人や、もっと近くの店舗で受け取りたいという方も店舗受け取り手続きができるので、家に帰ってAmazonで購入するというもの防ぐことができるという仕組みです。
Amazonに対抗して色々仕組みを考えていますよね。
トイザらスオリジナル商品
実は、トイザらスオリジナル商品がかなり優れものです。
特にベビーカーはかなりの破格で購入できることもあり、口コミでかなり評価が高いです。
私自身、娘が2歳の頃に使用していたセカンドベビーカーにトイザらスオリジナルのベビーカーを購入しました。
その金額なんと3000円!
機能は最低限でクッション性などもありませんが、そこまで使用頻度の高くないものでこの程度で十分です。
おもちゃを長年扱っている会社ですから、どんな商品をどのくらいの価格で販売すれば売れるのかというノウハウはたくさん持っています。
それがトイザらスオリジナル商品に反映されているのだと思います。
大人はキャラクターやデザインを重視しますが、子どもは自分の欲求が満たせるおもちゃであれば、多少デザインがイマイチでも全く気にしません。
そこを割り切っているので、トイザらスオリジナル商品にはとても好感がもてるのです。
トイザらスでしか買えないセット商品が充実
最後に私が感心したのはこれです。
「トイザらス限定」のセットが購入できる点です!
通常のおもちゃ屋ですとバラバラで購入しなければならない商品を、トイザらス限定でセットになっている商品がたくさんあるのです。
私が購入したのは、「シルバニアファミリー森のたのしいようちえんギフトセット」です。
本来であれば、個別で購入しなければならない「ようちえんバス」「かわいいおしろのあそび場」や通常では販売していない先生と子ども2人がすべてセットになって販売されているのです。
トイザらスでしか購入できない、かなりオトクなセットなので購入しました!
他にもトイザらスでしか購入できないセットはたくさんあるので、欲しい物があったらまずはトイザらスで検索してみてもいいですね。
まとめ トイザらスに今後も注目!
いろいろな施策と打ち立てるトイザらス。
おもちゃを触って遊んで選べるお店というのはとても少なくなってしまって、私個人としてはちょっと悲しいです。
子どもの為にもトイザらスさんには頑張ってほしいと思います!